NEO現代を探る Advanced Unit18

(解答)

1.②

2.睡眠中に、日中見た物事の記憶が新たなしっかりした記憶にまとめられ、情報が短

 期の保管場所から長期の保管場所へと移されること。

3.計算の手順を減らして問題を即座に解けるようにする、第3の隠れた規則があっ

 た。

4.8時間睡眠をとっても、睡眠の前に2つの規則を使った訓練を受けなかったグループ

 は、第3の隠れた規則を見つけることができなったから。

5.新しい記憶は、睡眠中に洞察を刺激するような方法で処理され、その洞察が意識に

 浸透するので、一晩寝ているうちに創造的なひらめきや解決策が生まれる可能性があ

 るから。

6.②⑤

【Summary】

(1)②  (2)③  (3)⑤  (4)①  (5)④

 

(全文訳)

 1 ⃣

 突然の独創的なひらめきや、難解な問題の解放でさえ、睡眠の無意識の作用から生じることがあるということを、歴史は示唆している。

 2 ⃣

 ドミトリー・メンデレーエフは、周期表の発見は、彼に元素をどこに置くべきか教えてくれた夢のおかげだと考えた。フリードリッヒ・アウグスト・ケクレ・フォン・シュトラードニッツは、ヘビが自分のしっぽをかんでいる夢の映像の中に、ベンゼンの環状の形を見出すことができた。そしてノーベル賞受賞者のオットー・レーヴィは、受賞対象となった、化学的神経伝達の発想を証明するカエルの心臓を使った実験は、夢の中で思いついたのだ、と言った。

 3 ⃣

 これらの例外的な事例は、単なる幸運な偶発的出来事だったのだろうか、それとも洞察を可能にする睡眠の能力の最も顕著な例だったのだろうか。お望みなら、それらを考えなくても結構。しかし、科学による有力な説明は、睡眠と夢は記憶の組織化と保存に強い影響を及ぼす、というものだ。私たちが記憶の中に蓄えられている情報にたどり着く能力は、それが意識的に行われる場合でも、無意識的に行われる場合でも、どちらの場合でも、問題解決において極めて重要な部分であり、それらの記憶にたどり着くのは、どうやら睡眠が活躍する場面であるらしい。

 4 ⃣

 睡眠中に、記憶はまとめられる。日中に見た物事は新たなしっかりした記憶になる。そして情報は短期記憶の保管場所から長期記憶の保管場所へと移され、そこでその情報は目の前の作業のために後からアクセスすることができる。睡眠中や夢を見ている間の脳波の活動パターンを調べる研究は、このことを強く示唆してきたが、それより直接的な方法でも例証されている。

 5 ⃣

 最もよい例の一つは、ネイチャー紙に掲載された2004年の研究で、それはいくつかの大学生のグループを訓練して記憶実験を行わせるものだった。それぞれの学生は8つの並んだ数字を新たな数字の並びに変換するための2つの規則を学び、それぞれのグループは訓練の後で1回、8時間後にもう1回テストを受けた。ただし、計算の手順を減らして問題を即座に解けるようにする第3の隠れた規則があることは、だれも教えられなかった。

 6 ⃣

 休憩時間に睡眠をとることを許された学生の60パーセントは、その隠れた規則を考えついた。しかし、ずっと起きていた学生は22パーセントしかそれを発見できなかった。同時にまた、訓練を受けずに8時間の睡眠をとった別のグループは、その規則をまったく考えつくことができず、睡眠は作業の記憶が最初に形成された場合にのみ役立つことをうかがわせた。

 7 ⃣

 その研究が非常に説得力を持って立証したのは、新しい記憶は睡眠中に洞察を刺激するような方法で処理され、その洞察がその後、意識の中に浸透してくる、ということだ。これがどのように起こるのかはまだ不明だが、科学者たちは、明確な記憶作業はたいていの場合、睡眠の深い段階と関係していることがわかってきた。しかし、洞察は睡眠の急速眼球運動(REM)段階で起こる夢の中で獲得されることを示唆する証拠もある。両方(睡眠の深い段階と、急速眼球引導段階)が異なる方法でその過程に貢献しているのかもしれない。

 8 ⃣

 独創をもたらす睡眠の背後にある仕組みが何であれ、大事な試験や大きなプレゼンテーションが間近にあったり、複雑な問題が心の重荷になったりしているなら、一晩寝て考えるのが一番かもしれない。