NEO現代を探る Advanced Unit15

(解答)

1.今日の立派な思想家たちの多くは、気候変動やその他の環境危機と戦う私たちの努

 力は、人口増加について「私たちが何かを行う」ことがない限り、すべて失敗するだ

 ろうと主張している。

2.②

3.現在では医療と公衆衛生の改善により、ほとんどの乳児が成人になるので、次の世

 代を確実に残すために子どもを5人も6人も生む必要がもはやなくなったから。

4.これまでの消費の増加のほとんどは、大幅な人口増加をやめて久しい豊かな国々に見られたものであり、いまだに続いている人口増加のほとんどは、地球にごくわずかしか影響を与えない国々に見られるものだから。

5.(5a)③  (5b)④  (5C)②  (5d)①

6.③④

【Point】 ④

 

(全文訳)

 1 ⃣

 今日の立派な思想家たちの多くは、気候変動やその他の環境危機と戦う私たちの努力は、人口増加について「私たちが何かを行う」ことがない限り、すべて失敗するだろうと主張している。ある思想家は最近、「過去200年間、人口増加は急激だった…。世界人口は40年ごとに倍増している」と述べている。

 2 ⃣

 しかし、これはばかげた考えだ。そもそも、急激な増加などないのだ。それどころか、人口増加は減速しつつある。ここに数字がある。40年前、平均的な女性が産む子どもの数は、5人から6人の間だった。今では2.6人である。これは、成人に達しない少女を数字に入れた約2.3の人口置換水準に近付きつつある。

 3 ⃣

 女性が産む子どもの数が少なくなってきているのは、歴史上初めて、彼女たちにそれが可能になったからだ。よりよい医療と公衆衛生のおかげで、ほとんどの乳児は成人するまで生きられる。次の世代を確実に残すために子どもを5人も6人も生む必要はもはやない、だから彼女たちはそうしないのだ。

 4 ⃣

 だからと言って人口の増加が止まったというわけではない。世界の人口は依然として年に7000万人ずつ増えている。これはタイムラグがあるせいだ。つまり、以前のベビーブームの間に生まれた大勢の若い女性たちは、各々2人ずつしか子どもをもうけなかったかもしれない。これでもまだ、子どもたちはたくさんいる。しかし、1世代のうちに、世界の人口はほぼ確実に安定するだろう。このことは自然環境と地球の資源にとってよい知らせだろう。明らかに、人口が少なければ地球へのダメージも減る。しかしそれは、それだけでは地球の環境問題を解決するのに大して役立たないだろう。なぜなら、人口増加に関する2つ目の誤った考えは、それが私たちの惑星の破滅の原動力だ、というものだからだ。

 5 ⃣

 実は、地球への脅威としては、今日の消費の増加は人口の増加をはるかに上回っている。そして、追加される消費のほとんどが、人口にかなりの数を加えることをずっと前にやめた裕福な国々で起こっている一方、未だに残っている人口増加のほとんどは、地球にごくわずかな影響しか与えない国々で起こっている。ほとんどどの尺度から見ても、世界の人々のわずかな割合が地球の資源の大部分を獲得し、汚染の大部分をつくりだしているのだ。

 6 ⃣

 二酸化炭素の排出を見てみよう。この現在の最大の懸案事項は気候変動に関係している。世界の最も豊かな5億人の人々ーそれは地球の人口の7パーセントだーが、地球の二酸化炭素排出量の半分に対して責任がある。逆に、人口の半分を占める非常に貧しい人々は排出量のたった7パーセントに関与しているにすぎない。今後30~40年間にこの地球上に増えることが予想される、さらに20億人ほどの人々のほぼすべては、世界の半分を占める貧困層に属するだろう。二酸化炭素排出量に対する彼らの影響は小さいだろう。

 7 ⃣

 要するに、問題なのは人口過多ではなく、消費過多なのだ。富める者である我々がもっぱら引き起こした環境破壊について、我々は世界の貧しい者たちを責めてはならない。本当のところは、人口爆弾は世界中で解消されつつあるのだが、消費爆弾は準備万端なのだ。それはかつてないほど危険になりつつある。