NEO現代を探る Advanced Unit14

 (解答)

1.子供の頃初めてケーキを味わった瞬間に、ケーキを好むように脳の中につくられた

 一連の(脳細胞の)連結。

2.歴史上、人間はたいていほとんど食べるものがない状態にあったので、食欲に歯止

 めがかからなくとも問題がなかったが、今では食糧が際限なくあるようになったか

 ら。

3.①

4.いったいなぜ私たちの食欲はこれほど強力に私たちの行動を駆り立てるのだろう。

 そしてもっと重要なことには、どうしたら食欲を抑えることができるのだろうか。

5.そして彼らは人類の歴史を振り返って、どのようにして私たちが初めから食べ過ぎ

 る傾向を持つようになったのか、そして、どのようにしたら、何千年もあとになって

 から、ついにこの傾向から抜け出すことができるかもしれないのか、ということをよ

 く理解しようとしている。

6.①④

【Point】

 ④

 

(全文訳)

 1 ⃣

 あなたの脳のどこかに、ケーキネットワークがある。たとえどこを見るべきか知っているとしても、あなたはそれを見ることはできないだろう。しかし、それでもやはりそれはそこにあり、そしてそれは強力なものである。あなたはケーキに対する嗜好を持って生まれてきたわけではないが、ずっと昔、幼い子供の頃に、あなたはケーキの味を初めて知り、そしてすぐさま一連の連結があなたの脳の中にできた。その過程の中で、あなたの脳は単純で素朴で無意識の考えーケーキはおいしいーを記憶したのだ。生涯にわたるケーキへの愛着ーもしかすると楽しいものかもしれず、もしかすると苦しいものかもしれないーが始まったのだ。

 2 ⃣

 人類は常に食べ物と複雑な関係を持ってきた。日々生き続けるためには、私たちの体は多くのシステムを常に適切に機能させておく必要があるが、それらのほとんどは無意識的に働く。しかし、食べることは違う。それは随意的なものだ。そしてそれは種を存続させるのに不可欠である。だから自然は巧妙に駆け引きを支配し、確実に私たちが食べ物を拒めないようにしているのだ。最近になって、そのことが問題になっている。人間の歴史はたいてい、食べ物が多すぎることよりもむしろ、ほとんど食べ物がないことを特徴としてきた。自然は、際限のない食欲に突然、際限のない食糧源が釣り合うようになると何が起こりうるか、ということを全く考慮していなかった。しかし私たちは今、それを目の当たりにしているのだ。

 3 ⃣

 今日、アメリカ人はー食べ放題式のビュッフェにちょっと出かければわかるようにーしまりがなく、体を動かさず、食べ過ぎの集まりになってしまった。それは、単にアメリカの人口の67パーセントが太り過ぎ(それには6~19歳の子供の約17パーセントも含まれている)だということだけでなく、私たちはその事実を十分に知っていながら自分を制御できないようだ、ということだ。医師は私たちに血圧やコレステロールの上昇について警告し、私たちは一時的にそれにおびえるのだが、それもチーズケーキやフライドポテトがもう一皿出てくるまでのことで、そうなると私たちの食欲は分別を黙らせてしまい、そしていつの間にか私たちはまたせっせと食べているのだ。

 4 ⃣

 いったいなぜ私たちの食欲はこれほど強力に私たちの行動を駆り立てるのだろう、そしてもっとも重要なことには、どうしたら食欲を抑えることができるのだろうか。その疑問に簡単な答えがないとしても、少しも不思議ではない。食欲のように複雑な過程を理解することは、多くの分野の科学的知識を必要とする、途方もない難題なのだ。しかし、科学は挑戦している。

 5 ⃣  

 世界中の研究所や研究機関にいる研究者たちは、食欲が感知され、満たされる部位を知るために脳を研究していて、私たちを空腹のままにしたり満腹に感じさせたりする、細胞表面の感応性の高い部分を特定しつつある。彼らは満幅の信号がどのように送られるかを追跡し、なずそれらがときどき行方不明になってしまうのかを明らかにするために、私たちの食欲を駆り立てる遺伝子の作用だけでなく、消化器官の神経回路網をも研究している。そして彼らは人類の歴史を振り返って、どのようにして私たちが初めから食べ過ぎる傾向を持つようになったのか、そして、どのようにしたら、何千年もあとになってから、ついにこの傾向から抜け出すことができるかもしれないのか、ということよよりよく理解しようとしている。「体重超過という問題は世界規模で主要な死因になってしまいました」と、ワシントン大学の医学の准教授であるデイヴィッド・カミングス博士は言っている。「それ(体重超過という問題)を理解することは、おそらく医学研究の分野で最も重要な課題なのかもしれないのです」。