NEO現代を探る Advanced Unit13

(解答)

1.

(a) 軽度から中程度のストレスは、脳細胞に栄養を与える再生タンパク質の生成を増加さ

 せることにより、体によい効果を与え、脳細胞が最大限の能力を発揮することを可能

 にする。

(b) hormesis

2.(体や脳の細胞がストレスにより壊れ始めたときに)自ら損傷を修復し細胞を強化

 するたんぱく質を生成する働き。

3.その作用を効率的に働かせ続ける最良の方法は、自分の筋肉や心臓を丈夫に保つた

 めに鍛えるのと同じように、その作用(自己修復メカニズム)を「鍛える」ことだ。

4.脳と体がより丈夫で健康になるという利益。

5.④

6.①⑤

【Title】

 

(全文訳)

 1 ⃣

 このごろストレスは、疲労や不機嫌から心臓病や高血圧まで、あらゆる事柄の原因にされている。だから、ほとんどの人々が、ストレスはあらゆる苦難の根源であり、是が非でも避けるべきものだと考えるのも無理からぬことだ。

 2 ⃣

 しかしそれは全くの俗説だ。ストレスはあなたたちにとって悪いものではなく、実は生存に不可欠なものなのである。それどころか、生活の中にストレスを組み込むことによって、あなたは実際に長生きできるのだ。適切な種類のストレスは、アルツハイマー病や、関節炎や心臓病といったその他の慢性的な加齢に伴う病気からあなたを守ることができる。十分なストレスを受けないと、あなた自身にとって益よりも害になるかもしれない。

 3 ⃣

 きわめて重要なのはストレスの度合いだ。軽度から中程度のストレスは、脳細胞に栄養を与える再生タンパク質の生成を増加させることにより、体によい効果を与え、それら(脳細胞)が最大限の能力を発揮することを可能にする。これらの細胞は、ふつう年齢とともに衰えていく神経連絡や身体の修復経路を補強するたとえば、あなたが何かの仕事を急いで終わらせなければならないというプレッシャーを受けると、体や脳の細胞はストレスにさらされて壊れ始める。まさにこのときに、細胞自身の自己修復メカニズムが動き出し、損傷を修復し細胞を強化するたんぱく質を生成する。

 4 ⃣

 体が老化するにつれてーたいていは35歳くらいからだがーこの自己修復メカニズムは鈍化する。その作用を効率的に働かせ続ける最良の方法は、自分の純肉や心臓を丈夫に保つために鍛えるのと同じように、それを「鍛える」ことだ。つまり、体がストレスに反応し続けるように、ストレスを探し求める必要があるということだ。軽度の刺激がストレスタンパク質の合成を導くこの作用は、ホルミシスと呼ばれる。

 5 ⃣

 新しい技術を覚えることーそれがジャグリングであれ、新しい言語であれーには、たいていの場合ホルミシスによる利益があるだろう。それを、居心地のよい場所の外側にあるもの、手慣れていないことや楽ではないことをすることと考えてみなさい。きつい一日の仕事の後、あなたはテレビの前に座ってくつろぎたいかもしれない。しかし代わりに、もしトランプをすれば、それは最終的に脳の元気を回復し再生させるような方法で、穏やかに脳を刺激するだろう。もしあなたが知能的、肉体的に負担が大きいとわかっていることー新聞をさかさまにして読むとか、ピアノを習うとかーをすると、よりいっそうよい。複雑な課題を行うことによって、脳と体はより丈夫で健康になるのだ。

 6 ⃣

 ホルミシスから利益を得る最良の方法は、知能的、肉体的、社会的、精神的といった複数のレベルで、ストレスや課題と向き合うことだ。午前中に家電製品を修理したり、地元のボランティア団体を手伝ったりーそれはあなたの頭を刺激するだろうーそして体にストレスをかけるために、午後はサイクリングに出かけたりテニスをしたりするとよい。私たちのほとんどはこうした様々な種類の活動を既に行っている。違いは、それらを難題ではなく「挑戦」とみなすことにある。生活の必要について思い悩むのをやめて、挑戦が私たちにもたらす楽しみや変化や活力を再発見しはじめるときだ。あなたは想像以上に機敏で爽快な気分になるだろう。