NEO現代を探る Advanced Unit12

(解答)

1.老化の速さは人によって異なるから。

2.彼らがそれぞれ暦年齢で26歳、32歳、38歳のときに、体の健康を表す様々な数値を

 計測し、その数値が時間とともにどのように変化したかを分析した。

3.しかしながら、1年ごとに3年もの生物学的年齢が増えた人もいれば、その研究が調

 査した12年の期間に全く生物学的年齢が増えなかった人もいた。

4.

・すでに加齢に伴う病気にかかっている高齢者を対象とした点。

・暦年齢と生物学的年齢を比較しただけで、時間の経過に伴う老化の速さを調べなかっ

 た点。

5.④

6.①

【Summary】

(1)②  (2)④  (3)③  (4)①  (5)⑤

 

(全文訳)

 1 ⃣

 あなたは40歳なのにもうそろそろ60歳になるような気分だろうか。それとも、40歳なのにまだ21歳になろうとしているような気分だろうか。年齢は単なる数に過ぎないかもしれないが、医療の専門家たちはますます、年齢は健康を正確に測定するに適した数字だとは限らないかもしれないと言うようになってきている。

 2 ⃣

 老化の進行は人生のかなり早い段階で始まっている可能性があるということを発見した最近の研究によれば、人は皆、異なる速さで年を取る。その研究は954人の男女の老化の速さを、彼らがそれぞれ暦年齢で26歳と32歳と38歳のときに、体の健康を表す様々な数値を計測して、計算した。これらの数値が時間とともにどのように変化したかを分析することによって、研究者たちは誰が普通より早く老化し、誰が普通よりゆっくりと老化するのかを調べることができた。

 3 ⃣

 その研究の目的は、最終的には、数年後若しくは数十年後に心臓血管疾患や糖尿病や、腎臓や肺の病気といった慢性的疾患で明らかになる前に、早期の老化の兆候を特定できるようになることだ。米国科学アカデミー紀要によって先週オンラインで公開された研究論文によれば、「加齢に伴う病気の歩みを反転させたり遅らせたりするための介入は、人々がまだ若いうちに予定されていなければならない」。

 4 ⃣

 さらに、もし若者の老化を測定することができれば、科学者はカロリー制限により食事療法のようなアンチエイジング療法の有効性を調べられるだろう、とその研究は述べた。

 5 ⃣

 生物学的な老化ーそれをその研究は多臓器系の統合性の減退と定義したーの速さを測るために、研究者たちは18の独立した生体指標「バイオマーカー」を拠り所とした。これらは、HDLコレステロール値や平均々脈圧といった一般的な数値から、テロメアー年齢とともに短くなる、染色体の両端にある保護カバーーの長さのような、よく知られていないものまで様々であった。

 6 ⃣

 研究の参加者たちの大部分は、暦年齢の1年ごとに生物学的年齢も1年ずつ加齢した。しかしながら、1年ごとに3年もの生物学的年齢が増えた人もいれば、その研究が調査した12年の期間に全く生物学的年齢が増えなかった人もいた。生体指標の一部を用いて、研究者たちは、38歳の時点で被験者たちの生物学的年齢は28歳から61歳まで及んでいると計算した。

 7 ⃣

 生物学的年齢を調べる研究は以前にも行われていたが、それは主に、すでに加齢を伴う病気にかかっている高齢者を対象としていた。また、以前の研究ではたいてい、暦年齢を生物学的年齢と比較する数値を1つしか測定せず、長い期間をかけて老化の速さを調べてはいなかった。

 8 ⃣

 「これでは老化のメカニズムを発見するのは困難になる。というのは、老化をある病気特有のメカニズムから分離するのが難しくなる可能性があるからだ」と、その新しい研究の筆頭著者でデューク医大医学部の医学教授であるダニエル・ベルスキーは述べた。彼は、40~50歳をすぎてからでは「これらの人々の一部に効果的に介入するには遅すぎるというのも事実かもしれない」と言った。