NEO現代を探る Advanced Unit10

(解答)

1.携帯電話のメールは、文法や句読法を知らなくても、短縮語を使ったメッセージを

 送るのに支障はないという意見。

2.言語の歴史において初めて、読み手よりも書き手のほうを大事にするコミュニケー

 ションの形式が現れているという現象。

3.一般的な文法も、(句読法と同様に)、読み手が書き手の言いたいことを明確に素

 早く理解するのを助けるというただ一つの目的のために生み出されたということ。

4.①

5.インターネット上には句読点が存在しないように思われることがあるからというだ

 けで、それが時代遅れで決して使うべきではないということにはならないのだ。

6.②③

【Summary】

(1)⑤  (2)③  (3)②  (4)①  (5)⑤  (6)①  (7)④

 

(全文訳)

 1 ⃣

 携帯電話、Eメール、ブログ、チャットルーム、ソーシャル・ウェブサイトといったものから成る現在のデジタル時代に私たちが用いている言葉の短縮にぞっとしている人々がいる。

 2 ⃣

 例えばジャック・ムーア教授だ。彼は「携帯電話のメールの世界では、文法と句読法を知らないことが、その人のcu18r (see you later)のようなメッセージを伝える能力に影響しないのは明らかだ」と書いた。ジャーナリストのビル・ウェールズは、ムーア教授の意見を支持して、彼の週1回のコラムに、「electric mail(電子メール)の短縮形が活字に現れ始めたとき、問題は、それをe-mailと書くべきかE-mailと書くべきか、ということだった。つまり、大文字の形を使うことが、許容できる表現形式についての決定でああろうが、明らかに小文字のほうが広く使われている。人間の知性に対する私の信頼は、続いて起きた進展からまだ立ち直っていない。すなわち、一般大衆の間で普通になっているつづりは、私たちの知性に対する侮辱であるemailとなってしまったのだ」と書いた。ところで、あなたもムーア氏やウェールズ氏のように、私たちが今日用いている言葉の短縮にぞっとしているのだろうか。

 3 ⃣

 わめいたり、不満を言ったりしているが、この風潮を止めたいと思っている人々には、言語に関する真に重要な現象が彼らのまさに目の前で起こっているのが見えていない。私たちが目撃しているのは、言語の歴史上初めて、コミュニケーションの形式が読み手より書き手のほうを大事にするようになった、ということかもしれないのだ。ムーアやウェールズやそのほかの人々が指摘しているように、句読法は読み手が書き手の言いたいことを明確に素早く理解するのを助けるというただ一つの目的のために生み出されたのだ。一般的な文法についても同じことが言える。語法の規則についても同じことが言える。それらは読み手や聞き手が理解するのを助けるのだ。しかしながら、現在言語を方向づけている情報時代の短縮語は、主に書き手の便利さのためにーつまり読み手を犠牲にしてーつくられている。seeとつづるために携帯電話で文字をスクロールするのは時間がすごくかかるので、私は単にcと書く。

 4 ⃣

 問題でも? いや、問題はない。人々が述べることを理解している限りは。

 5 ⃣

 こうした短縮語は好きなときにいつでも使ってよいが、それは読み手に負担をかけているという事実を自覚している場合に限るということだ。とは言えさすがに、上司にEメールを送るときには、UR2CUTE2BTRU(あなたは信じられないほどかわいい)と書くのは避けたほうがいいだろう。

 6 ⃣

 エチケットということに関して言えば、テクノロジーは言語に関するさらに別の問題ー特に私たちの中の旧式な人に対してーをも引き起こす。たとえば、チャットルームでは、これは怒鳴っているのだ(すべて大文字で書くことは怒鳴っていることを表す)。だから、今度キーボードのキャップスボタンを押すときは、あなたのメッセージを読む人が怒鳴られることをどう思うだろうかと、ちょっと立ち止まって考えなさい。さらに、「昨日あなたのメールを読みましたいいと思いますが一部同意できません私はそのウェブサイトを確かめましたがそこにはありませんでした」のように、句読点の全くない文は、読み手にあまり歓迎されないかもしれないということに留意しておくほうがいいだろう。言い換えれば、インターネット上には句読点が存在しないように思われることがあるからというだけで、それが時代遅れで決して使うべきではないということにはならないのだ。