NEO現代を探る Advanced Unit8

(解答)

1.彼女は、もしカラスが一口で食べることのできない特に大きな食べ物を持っている

 と、しばしばもう一羽のカラスが近づいてきて、その食べ物を奪い去ろうとするのに

 気づいた。

2.

・追撃や体の接触を伴う攻撃的な方法。

・ゆっくりと注意深く相手に近づき、食べ物を取るおとなしい方法。

3.②

4.そのうえ、カラスの相対的な社会的地位は、彼らが使った盗みの策略とはほとんど

 関係がなかった。つまり、オスのメスに対する優位性や、大人のカラスの若いカラス

 に対する優位性は要因ではなかった。

6.④⑤

【Summary】

(1)①  (2)③  (3)⑤  (4)④  (5)②  (6)⑥

 

(全文訳)

 1 ⃣

 都市やその他の場所で私たちが行ったカラスの観察に基づけば、この鳥が非常に知能が高いことは明らかである。このすばらしい知能は、カラスの同種の他の仲間とのやり取りにもはっきり表れている。

 2 ⃣

 ワシントン大学の行動生物学者レネー・ロビット・ハーは、カラスがお互いから食べ物を盗む方法の詳細を研究してきた。彼女は、もしあるカラスが一口で食べることのできない特に大きな食べ物を持っていると、しばしばもう一羽のカラスが近づいてきて、その食べ物を奪い去ろうとするのに気づいた。食べ物を盗むことは鳥の世界ではかなりよくあることなので、カラスの盗みも意外なことではなかった。ハーが実に興味深いと思ったのは、カラスが食べ物を取るために2つの異なる策略を用いることだった。

 3 ⃣

 いくつかの例では、盗みを働いているカラスは攻撃的なやり方ーたいてい追撃や体の接触を伴うーを取った。しかし他のやりとりでは、泥棒カラスはよりおとなしい方法、つまりただ相手のカラスにゆっくり注意深く近づき、食べ物を取るという方法を用いた。これらの策略は、どのようにしてカラスの集団採食行動に取り入れられたのだろうか。

 4 ⃣

 ハーと彼女の同僚たちは、優位性のような社会的関係、あるいは家族関係が、何らかの役割を果たしているのかどうか調査することにした。彼女たちは55羽のカラスを捕まえ、DNAサンプルを採り、めいめいに個体識別用の足輪で印をつけてから放した。彼女たちは3,000例近くの集団採食と390回の食糧奪取の試みを観察した。

 5 ⃣ 

  すべてのデータを分析したとき、ハーと彼女の同僚たちはいくつかの複雑な社会的なやりとりを見出した。1つには、カラスには好みの社会的な仲間がいるらしいということだった。ある決まったカラスたちは、たとえ遺伝子によって関連付けられていなくても、いつも一緒に食べ物をあさっていた。そのうえ、カラスの相対的な社会的地位は、彼らが使った盗みの策略はほとんど関係がなかった。-つまり、オスのメスに対する優位性や、大人のカラスの若いカラスに対する優位性は要因ではなかった。はっきりしたのは、食べ物を盗むことに関して言えば、カラスは血縁とその他のものを区別しているということだった。

 6 ⃣

  カラスは友達からも血縁からも同じように盗んでいたけれども、近親の鳥(カラス)同士のほうがお互いにより優しい傾向があった。血縁同士では食べ物を盗むのにおとなしい方法を用いる傾向があったが、それに反して、攻撃的な盗みが見られたのは、たいてい2羽の鳥(カラス)がより遠い血縁関係にある場合だった。食べ物を盗もうとする血縁に対して見せる優しさから、ハーと彼女の同僚たちは、賢いカラスが進化の点から見ると間接的な利益を得ているのではないかと考えている。ハーはこう説明している。「私たちは血縁でないものよりも血縁のものに対してより多くのことを我慢するが、それは彼ら(血縁のもの)が他人よりもより多くの遺伝子を自分たちと共有しているからだ。自分の血縁を助けることによって、私たちは確実に自分の遺伝子がより多く生き残るようにするのだ」